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髪の
ボリュームが減る原因とは?女性に多い理由と改善方法を看護師・保健師・助産師が整理

2026-04-21·8分 read

髪のぺたつきやボリューム低下はFAGA・ホルモン変化・頭皮環境の悪化など複数の原因が重なります。看護師・保健師・助産師がエビデンスをもとに原因から医療的対応まで整理しました。

髪のボリュームが減る主な原因

女性の薄毛は抜け毛よりも先にボリューム低下として気づかれることが多く、その背景には複数の要因が関わっています。

  • 女性型脱毛症(FAGA):毛根の細小化(軟毛化)により毛の密度が低下するとされています(日本皮膚科学会2017年版ガイドライン)
  • ホルモンバランスの変化:産後・更年期の女性ホルモン変動による毛周期の乱れ
  • 加齢:毛根の機能低下により1本1本の毛が細くなる
  • 栄養不足:鉄分(フェリチン低値)・たんぱく質・亜鉛の不足
  • 頭皮環境の悪化:皮脂過多・乾燥・炎症による毛根への影響

なぜ髪がぺたんとするのか?そのメカニズム

ボリューム低下は「抜け毛が増える」だけでは起こらず、以下のような変化が重なって生じます。

  • 1本1本の毛が細くなる(軟毛化):毛に張りが出なくなり、根元から立ち上がりにくくなります
  • 毛の本数が減る:全体的な密度の低下
  • ハリ・コシの低下:ケラチンたんぱく質の不足や毛質の変化

ボリュームが減りやすい状況・タイミング

以下のような状況ではボリューム低下が起こりやすいとされています。

  • 30代後半以降:加齢とともに女性ホルモンの分泌が変化するため
  • 産後・授乳期:ホルモン急低下による一時的な休止期脱毛が起こりやすい
  • 過度な制限食・ダイエット:毛母細胞への栄養供給が不足しやすい
  • 睡眠不足・慢性的なストレス:自律神経の乱れによる頭皮血流への影響

自宅でできる改善の工夫

軽度のボリューム低下であれば、生活習慣の見直しで変化が現れることがあります(効果には個人差があります)。

  • たんぱく質・鉄分(フェリチン)・亜鉛を意識した食事
  • 規則正しい睡眠と過度なストレスを避ける生活リズムの整備
  • シャンプー時の適切な頭皮ケア(強い爪立てや摩擦は避ける)
  • 過度な制限食・無理なダイエットを避ける

スタイリングで見た目を整える工夫

医療的な改善と並行して、見た目のボリューム感をスタイリングで補う方法もあります。

  • 分け目を日ごとに変える(同じ分け目に圧力が集中しないようにする)
  • ドライヤーを根元から当てて立ち上がりをつくる
  • 軽い質感のスタイリング剤で毛に重さをかけすぎない

医療的な治療方法

セルフケアで改善が見られない場合や、進行が気になる場合は専門医への相談が選択肢になります。

  • ミノキシジル外用:日本皮膚科学会ガイドラインでFAGAに対する推奨度Aとされる外用薬です。使用にあたっては医師への相談が推奨されます。効果には個人差があります
  • 内服治療:医師の診断のもと適応を判断します
  • 自毛植毛(FUE法):他部位から採取した毛根を薄い部位へ移植する医療処置です。毛密度を補うことで見た目の印象を改善できるケースがあります

放置するとどうなる?

FAGAが関わっている場合、対処が遅れるほど毛根の回復が難しくなる可能性があります。ボリューム低下は薄毛の初期サインであることが多く、「まだ軽い」段階での相談が選択肢を広く保つことにつながります。

看護・保健・助産の視点からのポイント

ボリューム低下は「老化だから仕方ない」と放置されやすい症状ですが、原因によっては対応できることがあります。まずは生活習慣を整えながら変化を観察し、1〜2ヶ月改善が見られない場合は専門家への相談を検討してください。プライバシーに配慮した個室対応や、女性の相談に慣れたスタッフがいるクリニックであれば、ボリューム低下の悩みも相談しやすい環境が整っています。(※ここにアフィリンク)

まとめと参考資料

髪のボリュームが減る原因はFAGA・ホルモン変化・生活習慣など複合的です。セルフケアで改善が期待できる場合もありますが、効果には個人差があります。進行が気になる場合は早めに皮膚科や植毛専門クリニックへ相談することをおすすめします。

  • 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
  • ISHRS(国際毛髪外科学会)女性脱毛症に関する資料
  • 女性型脱毛症(FAGA)の診断・治療に関する皮膚科学研究

情報は執筆時点のものです。施術前に必ず専門医にご相談ください。